道路を利用していると、様々な状況に遭遇します。交通事故はいつ何時自分に降りかかってくるか予測することなどほとんど皆無でしょう。
もし事故が起きてしまい、自分がケガをして治療を必要としている時、相手が任意の自動車保険に入っていなかったなどという事は当然のことながら十分に考えられます。
事実、この記事を書いている私自身も1度ならず3度も経験しています。うち2度は私自身で、あと1度は家族が被害に遭った時の相手が自賠責保険のみでした。
もし、事故相手が自賠責保険だけだった場合、あなたならどう対処しますか?
病院でケガの治療をしてもらうのに、相手からの保険ではすぐに対応できない時、まずはご自身の掛けてある健康保険で治療を行えることをご存知でしょうか?
「健康保険で交通事故の治療はしてもらえない」と…。そう思っている人もいます。そして、それを正当化するかのように、一部のある医療機関でも健康保険での受信を受け付けていないところもあります。
もしそんな見解をもっている医療機関があれば、認識不足も甚だしいと考えて間違いないです。
法律的にも交通事故の治療も、一般の治療も健康保険で賄えると認められていますので、そういった勝手な論理を盾に健康保険での治療を拒むようなところは質の低い医療機関だと認識して他を当たるほうが良いでしょう。
健康保険を使用することで、一時的に自己負担分は建て替えなくてはなりませんが、自賠責保険に対して後日請求をすることでちゃんと戻ってきますので、支払った料金などはすべて領収書をとっておきます。
仮に通院するのに、バスやタクシーに乗らなくてはならなかった場合もそうです。バスの場合は、運転手にすぐに発行してもらうのは難しいと考えられますので、利用した切符などのメモを取るなどして、バス会社などに証明をしてもらいます。
タクシーの場合だと、降車する際にドライバーに頼めば発行してくれますので、ちゃんともらっておくようにします。
またその他にも、治療をするために仕事を休まなければならなかったりする事もあり得るでしょう。そういった場合は、職場に対して会社を休んだのでその分の給与等が少なくなったという証明書をもらうことで、休業損害として後から自賠責保険などに請求すればこれも戻ってきます。
いずれにしても交通事故でも健康保険は使えますので、そのことをしっかりと認識しておいてください。